これって手抜き?外壁塗装の手抜き工事を防ぐ方法とは
外壁は雨風や直射日光などのダメージから、自宅を守る役割をもっています。また、外壁の美しさは自宅の印象を大きく左右するので、しっかりメンテナンスしたいところです。メンテナンスとして外壁塗装をするなら、手抜き工事はされたくないはずです。そこで今回は、外壁塗装の手抜き工事を防ぐ方法について解説しましょう。
手抜き工事はなぜ起こる?その原因とは
そもそも外壁塗装の手抜き工事はなぜ起きるのでしょうか。ここでは、外壁塗装の手抜き工事が起こる原因について解説しましょう。
手抜き工事は気づきにくい
外壁塗装にかかる作業は専門的な技術を必要とします。そのため、一般人にはわかりにくい工程もさまざまあります。しかも、もし手抜き工事があっても、すぐにはわかりません。数年後にヒビや、はがれが発生することで初めて手抜き工事だったと気づくのです。
下請け業者の施工が多い
一般的なハウスメーカーに外壁塗装を依頼すると、ハウスメーカーは下請け業者に工事を発注します。場合によっては下請け業者がさらに別の業者、つまり孫請け業者に発注することもあります。下請け業者としては、なるべく効率よく作業を終わらせたいために、手抜き工事になってしまうこともあるのです。
具体的には、材料代を浮かせる、または適切な作業工程を省くというケースが起きてしまいます。さらに、中間マージンが発生するために、支払金額が高くなる傾向があります。
実際に起きている手抜き工事の事例
どのような手抜き工事が起きているのか気になる方もいるはずです。
ここでは、実際に起こっている手抜き工事の事例について解説しましょう。
安い塗料を使う
コストを浮かすために、契約したときとは違う塗料を使われることがあります。契約書に書かれている塗料の名前と、現場においてある塗料の名前が同じであるか、確認するのがおすすめです。
塗り回数が少ない
たとえ品質のよい塗料を使用していても、はがれてしまっては意味がありません。塗装の塗り回数をごまかしているケースがあります。2回塗りをうたいながら1回塗りしかしていないケースや、3回塗りをうたいながら2回塗りしかしていないケースもあります。
充分な足場を設置しない
外壁塗装をするときは、足場を組まないと隅々まで工事ができません。また、しっかり足場を養生してから塗装作業をしないと、ほかの部分まで塗ってしまいます。丁寧な作業をしなければ、はがれやすくなってしまうので長持ちしません。
雑な作業
ひさしの上、屋根の近くなど、お客様からは見えない部分の塗装を手抜きしているケースもあります。また、コーキング材を打ち替えする予定だったのにしていない、はみ出しているなどのケースもあります。
外壁を洗浄しない
外壁には汚れやゴミなどが付着しているので、高圧洗浄などできれいに取り除いてから塗装しなければいけません。しっかり洗浄しないで塗装すると、汚れやゴミが付着したまま塗料を塗ることになります。
素人は手抜きに気づきにくい!回避する方法はある?
手抜き工事の被害を避けるためにも、信頼できるプロにお願いしたいですね。しかし、一般人には手抜き工事なのかどうか判断するのは難しいところです。
ここでは、外壁塗装業者に手抜き工事されないための方法について解説します。
安すぎる業者に要注意
どうしても低価格の業者に惹かれてしまうかもしれません。しかし、安さだけを売りにする業者には注意してください。適切な塗料を使用して丁寧に塗装するなら、大幅な値下げは難しいはずです。塗り回数が少なかったり、きちんと下地の処理をしていなかったりという可能性があります。施工から数年後に不具合が発生するリスクが高いといえるでしょう。
ですから、価格だけで業者選びするのはおすすめできません。作業内容までしっかり確認しておきましょう。良心的な価格でありながら、きちんとした施工をしてくれる業者を見極めてください。
訪問販売の業者には要注意
業者が突然現れて、工事を勧めるパターンもあります。少しでも怪しいと感じた場合は、その場では即決しないでおきましょう。他社にも相見積もりをとり、慎重に検討してください。
すぐに工事する必要があるなどの理由で、契約するよう急かす業者は疑った方がよいでしょう。何社か相見積もりを取れば、本当に塗装工事が必要かどうか判断できるはずです。
診断してもらう
現在の外壁の状況について診断してもらい、しっかり説明を聞いてください。塗装工事を行う目的、下塗りする理由、雨漏りしやすい部分なども確認しましょう。あいまいな説明をせず、どんな工事を行うのか丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。また、一級塗装士が在籍しているかどうかも確認してください。
外壁塗装は、下請け業者が少ない金額で請け負って施工している場合もあります。すぐには手抜き工事とわからない場合も少なくありません。誠実に施工してくれる業者もたくさんありますが、中には悪質な業者も存在します。突然やって来て契約を迫るような業者にはとくに注意してください。事前にしっかり外壁の診断をしてくれる誠実な業者を選びましょう。