外壁塗装の工事を行う前に近所への挨拶は必要?挨拶のタイミングや伝えるべきこと
外壁塗装工事はどうしても音や臭いが周囲に広がりやすく、ご近所トラブルに発展することも少なくありません。しかし、トラブルを回避するためにできることがあります。それは、工事前にあらかじめ挨拶をしておくことです。ご近所トラブルを避けるために外壁塗装工事の前に挨拶をするべきか、タイミングや伝えるべきことなど徹底解説します。
外壁塗装工事前のご近所への挨拶は必要?
結論からいいますと、外壁塗装工事が始まる前には必ずご近所さんに挨拶に行ってください。工事業者によっては近隣への挨拶を事前にしてもらえる場合もありますが、やはり家主が自分で挨拶に行くだけで印象が変わりますので、ご近所付き合いを良好に保つためにも欠かせません。
外壁塗装工事中のご近所トラブルの中で最も多いのが、塗料の臭いや飛散などに関するものです。挨拶をしていないと、「工事をすると知らなかったから、洗濯物を干してしまって臭いがついた」など、事前に挨拶さえしていれば防げたはずのトラブルが巻きおこる場合もあります。
挨拶をすることはマナーとしてだけではなく、周辺住民の生活を守ることにもつながりますので、工事が決まった段階で早めに挨拶に伺ってください。
挨拶へ行くタイミング
挨拶に行くタイミングは足場を組み立てる1週間前から、遅くとも3日前までには必ず行いましょう。足場の組み立てが始まると大きな音が周辺に響きますので、早い段階でご挨拶に伺います。
また足場が解体される日が決まったら、こちらも3日前を目安に挨拶に伺い、最後に、工事が終わった後に完了の挨拶に伺います。挨拶には合計3回伺うことになりますが、ご近所さんとなかなか会えないという場合は、工事が始まる前と工事が終わってからの2回伺えば問題ありません。
直接伺うのが理想ですので、家の人が誰かしら在宅しているであろう土日祝日の、10時~17時の間を狙って伺うのが一般的です。挨拶に伺っても誰もいない場合は改めて出直すか、何度行っても会えない場合は、ポストに入れられるサイズの挨拶文と粗品を用意して投函しておきましょう。
どこまで挨拶に行けばよい?
挨拶に行く際には、音や臭いがダイレクトに届く両隣のお家はもちろん、お向かいさんや裏側のお宅など、自分の家の周辺のお家にご挨拶に伺いましょう。自分の家を囲んだ3×3のお家には、挨拶に行った方が無難です。
また自宅の前の道が狭い道で、他の住人の出入りができなくなる可能性がある場合、影響を受けそうなお家にも必ず挨拶をしてください。道の突き当たりに住んでいる方がいる場合はとくに、自宅前の道が通れないと影響を及す可能性があるため、必ず全域に挨拶に向いましょう。
挨拶で伝えるべきこと
挨拶で伝えることは、大きく分けて3つあります。まずは足場架設の日程です。何日の何時から足場を立て始めるかを伝えておけば、住民も騒音に備えることができます。また大きなトラックが来ることが予想されますので、道をふさぐ可能性がある場合は合わせて伝えておきましょう。
次に高圧洗浄をする日程です。外壁塗装前には高圧洗浄機を使って洗浄しますが、この音は足場架設よりも大きいだけではなく、周囲に汚れが飛び散ります。そのため洗濯物が汚れないようにこちらも日程を伝えてお詫びしておきましょう。
3つめは塗装の開始日です。塗装が開始してから周辺に臭いが出る可能性が高いため、必ず日程を伝えておくと共に、周辺に塗料が飛び散る可能性があるため、塗装作業時にブルーシートやカーシートなどをかけて保護させて頂いても大丈夫かどうかを確認してください。保護シートは業者が用意してくれます。
工事の終了日程目途が既にわかっている場合は、挨拶のタイミングで伝えて構いませんが、天気によって作業終了日が左右されてしまいるため、あくまで目安という形でお伝えするようにしてください。挨拶をする際に口頭だけだと忘れられてしまう可能性もあるため、念のため工事スケジュールを記載した挨拶文などを一緒に渡すとトラブルを防げます。
粗品は何を渡せばよい?
挨拶の際には必ず粗品をセットで持参しますが、この粗品は100円~200円前後の安い物で構いません。業者が挨拶する場合はロゴ入りタオルなどを配布してもらえますが、自分でご近所さんに挨拶する場合は、室内干し用洗剤や入浴剤、石鹸などの形に残らず無難に喜んでもらえる品物がおすすめです。
変に高級な品物を渡してしまうと相手が萎縮してしまいるため、価格帯は上げすぎないよう、手軽に渡せる品物を準備しましょう。
外壁塗装工事は周辺住民にとって迷惑以外の何物でもありませんので、必ず事前に挨拶に伺うようにしましょう。挨拶をしておくだけでご近所トラブルが起きにくくなるため、手間を惜しんではいけません。
業者によっては家主の代わりに挨拶をしてくれますが、ご近所さんと頻繁にやりとりをしている間柄であれば、業者が挨拶に行ったとしても自分でも挨拶に行った方がよいでしょう。どうしても会えない場合は、挨拶文を残しておくだけでも効果的です。