実は真夏・真冬でもOK?外壁塗装におすすめの季節とは?
外壁は住宅の顔であり、全体の印象を左右する重要な要素です。経年劣化すれば塗り直しが必要です。雨や気温を考えると外壁塗装に適した季節とはいつ頃なのでしょうか?ここでは外壁塗装を行うのにおすすめの季節について説明します。外壁塗装を検討している人は参考にしてくださいね。
真夏・真冬は不向きだと思われがち?
一般の人は、「夏の真っ盛りの時期と冬のもっとも寒い時期は、塗装に向かないのでは?」と思いがちです。外壁の塗装において、「真夏は塗料の匂いがひどいかも?」と想像します。「真冬に塗装工事を実施すると、天気が悪いから塗料が乾きにくい?」そんな心配も当然ですね。
実はプロの目から見ると、真夏→OK、真冬→OKです。実際に外壁の塗装はどの季節でも行えます。業者は一年を通じて季節、気候に適した塗装を施してくれるうえ、悪天候に強い塗料も次々に開発されています。日本は高温多湿の国であり、南北に伸びた島国です。住んでいる地域によって気候は細かく変動し、条件は同じではありません。どの季節に塗装を施しても、一長一短があるといわれています。
どの季節でもメリット・デメリットがある
外壁の塗装はどの季節であっても可能ですが、いずれも一長一短があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。住んでいる地域により差がありますが、日本の平均的な気候をもとに説明しましょう。
春に塗装するメリット・デメリット
春に塗装するメリットは塗料の乾燥がスムーズに進むこと、新年度をフレッシュな気分で迎えられることの2点です。春は外壁塗装にもっとも適した季節といえます。
4月、5月は空気が乾燥し、人間のお肌にはつらい面がありますが、住宅のお肌にはよいことずくめの季節です。適切な気温が数日続き、穏やかな春風が塗料の乾燥をスムーズに促進してくれます。黄砂やスギ花粉、PM2.5などは塗装の妨げにはならないようです。新しい年度をきれいに塗り直された家で迎えると気分が一新され、新生活のモチベーションも上がりますよね。そのため4月~5月は塗装の発注が混み合い、希望する予定で工事を入れられない場合があります。少なくとも2、3か月前から予約が必要です。
春に塗装するデメリットは発注が混み合う点につきます。
夏に塗装するメリット・デメリット
夏に塗装するメリット・デメリットは、初夏、仲夏、晩夏で大きく分かれるのです。暦の上で初夏は5月初から6月初までであり、塗装においても最適なシーズンです。GWの外出中に塗装をしたい人も多いでしょう。しかし連休中は業者も休業になっており、希望通りに工事が進まないかもしれません。仲夏は6月初から7月初を指します。この時季は梅雨に入り、雨の多い日が続きます。塗装に向かないと施主側に判断され、この時季の工事発注数は少なくなるようです。
しかし前述のとおり、業者は季節に合った施工をするので、梅雨時には梅雨時の塗装を行います。むしろ工事発注が少なく予約が入れやすい、割安になる点がメリットとなるでしょう。
しかし雨の影響で工事ができない日が続くと、塗装の工期が延長されてしまいます。業者はその点も予定に組み込んでいますが、ほかの季節よりも工期が伸びる点が仲夏、梅雨時のデメリットです。晩夏は7月初から8月初ですが、近年の気温上昇に伴い8月、9月初までがもっとも暑い季節ですね。春に次いで塗装に適したシーズンです。塗料が乾きやすいのがメリットですが、ゲリラ豪雨や台風などの不安が残る点がデメリットとなります。
秋に塗装するメリット・デメリット
秋に塗装するメリットは塗料が乾きやすいこと、デメリットは発注が混み合うことです。秋は春と同様に塗装のベストシーズンといわれています。気候が安定し、暑過ぎず、寒過ぎずの気温が作業の効率を上げ、塗料の乾燥にもよいようです。秋の塗装は春と同じくらい人気が高く、発注数も多くなります。お正月を塗り直した家で迎えたい人も多くいるので、早めに発注しなければなりません。夏の終わりに引き続き、台風のリスクは残っています。秋は急激に大型台風が接近するので、注意が必要です。
冬に塗装するメリット・デメリット
冬に塗装するメリット・デメリットは住んでいる地域によって、大きく異なります。関東や太平洋側の地域は冬に晴れた日が多く続き、空気も乾燥しているので、外壁塗装に適しています。しかし残念ながら日照時間が短いので、工期はやや長くなる傾向にあります。
関東や太平洋側で冬に塗装するメリットは乾燥しやすい点、デメリットは工期が長くなる点です。日本海側の地域、北海道、北陸、東北地方は降雪、場所によって豪雪地帯となります。雪が降ると塗装工事はできず、足場も組めません。豪雪地帯においては、冬に塗装するメリット・デメリットなく塗装しないほうが適切でしょう。
避けるべきシーズンは?
外壁塗装を依頼するにあたり、避けるべきシーズンは豪雪地帯の冬といえるようです。最適な季節を待って塗装工事を予定しても、日一日と壁は劣化します。状態が悪くなればなるほど、工事費用はかさみ、無駄な出費につながります。外壁塗装のタイミングは季節よりでも劣化状況で判断したほうが賢明です。
まとめ
外壁塗装は真夏でも真冬でも行えます。業者は天候や気温に合わせて適切で、長持ちする塗装を施すので、実施時期は相談して決めましょう。避けるべきシーズンは豪雪地帯の真冬で、それ以外は塗装が可能です。