外壁塗装で助成金や補助金は受け取れる?助成金がもらえる条件など
外壁塗装をする際に、助成金や補助金が支給されるケースがあるのをご存じでしょうか?外壁塗装は決して安くない金額だからこそ、助成金や補助金を使えるのであれば活用することをおすすめします。今回は外壁塗装に使える補助金や、助成金がもらえる条件について解説します。
外壁塗装に使える補助金について
外壁塗装における補助金や助成金の支給上限額は自治体によっても異なりますが、平均で10万円から20万円ほど、多い自治体で最大25万円の補助金が支払われます。ただしこちらは満額受け取れるというわけではなく、工事費用のうち10%までと上限が設定されていることが多いため、事前に上限金額をチェックしておきましょう。
たとえば東京目黒区の場合は住宅リフォーム助成資金という形で、外壁塗装などの工事費用に対して10%を補助、大阪府摂津市では、住宅リフォーム補助金として10万円以上の屋根や外壁リフォームの工事を行う場合、2分の1までの金額を補助する制度があります。
お住まいの自治体や年度によっても補助金や助成金の内容は異なる他、予算上限に達して募集を早く打ち切ってしまっている場合、申請は受理されないため早めに申請することが大切です。
助成金を受けられる外壁塗装の条件・種類
助成金を受けられる外壁塗装の条件は目的別に大きく分けて5つあります。
まず、目的が地域の工事業者の信仰の場合、こちらは自治体のある業者に工事を依頼する事が助成金を受け取れる条件です。2つめはエコ住宅の推進が目的の場合ですが、こちらの場合は遮熱や断熱塗料を使って塗装を行うことが条件になります。
3つめは若者定住の促進です。地方自治体で行われていることが多いケースで、申請者の年齢が一定以上若いことを条件に補助金を受け取れます。年齢は大体40歳~50歳以下と定められているため、指定された年齢よりも若い場合は申請可能です。
4つめは多世代同居の促進を目的とする場合で、こちらは親世帯と子世帯が同居や近居をする上で、リフォームする場合に助成金を受け取れます。そして5つめは空き家活用の促進を目的としたもので、こちらの場合、空き家の所有者、もしくは空き家を購入するか借りるかして移住する方自身が工事を行う場合が助成金を申請できる仕組みです。
これら5つの目的と条件のいずれかに該当している場合に、外壁塗装の助成金や補助金は申請対象となります。他にも自治体によって条件や取り組みが少しずつ異なるため、自分が申請対象かどうか事前にチェックしておくといいでしょう。
自分が住んでいる自治体の助成金制度の探し方
自分が住んでいる自治体が助成金制度を行っているかどうかは自治体のホームページをチェックすればわかります。現状、宮城県の場合、塩竈市、栗原市、大崎市、丸森町、山元町、大郷市、色麻町が助成金制度を行っているため、外壁塗装の助成金対象の方は一度自治体ホームページをチェックしてみるといいでしょう。
また、一般社団法人・住宅リフォーム推進協議会が掲載している「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」というサイトで、最新リフォーム助成金・補助金制度事情を掲載しています。
住んでいる地域の最新情報を確認できるため、外壁塗装前にはこちらのサイトをチェックして補助金制度が開始していないか確認しつつ、補助金制度がある場合は申請条件もチェックするといいでしょう。
助成金の申請から受け取るまでの流れ
助成金の申請をする際にはまず、申請書をもらう必要があります。申請書は自治体のホームページから無料でダウンロードできるため、印刷してください。
次に塗装業者から見積もり書をもらいます。この見積もり書と申請書を自治体に提出した後に、自治体による審査が始まります。申請前の工事開始、または工事後の申請は対象外となることが多いため、必ず工事前に申請書を用意して提出しましょう。
申請が終わって審査に通れば、助成金の支給が決定します。決定後、工事を開始し、工事が完了したら実績報告書と請求書を自治体に提出してください。これまでの内容に不備が無ければ、指定口座に助成金が振り込まれて受け取り完了です。
助成金の振り込みは先着順で時間がかかるので、できるだけ余裕を持って早めに応募しましょう。助成金の募集開始は大抵年度はじめ、4月からスタートですが、上半期下半期に分けて募集する場合もありますので、募集時期も事前に確認しておきましょう。
外壁塗装は決して安くないからこそ、助成金や補助金の対象であれば申請するのがおすすめです。工事を始めてからの申請は却下されてしまうため、必ず工事前に依頼をして、申請結果を待つようにしてください。また対象者であっても助成金が必ず下りるというわけではなく、助成金に通ったとしても振り込まれるのは工事後ですので、助成金のお金がないと工事費を支払えないというようなギリギリの状態では依頼しないようにしましょう。